泣きながら歩く、ふるさとへ

夏の草いきれ
遠くで蝉の鳴く声
空には白い入道雲
聞き慣れた電車が走る音

小川のせせらぎ
買い物帰りの自転車
道路を車が走る音
学校帰りの帰り道

いつか手放したもの
ずっと欲しかったもの
また 空を見上げると
あなたはどんどん遠離っていって
置いていかれたまま
追い付けなくて

帰る場所が無くっても
辿り着くために歩いてく
誰も待っていないとしても
私は信じて歩いてく

黄金色の光よ 赤く照らす夕日よ
どうか強くなる力を
私がひとりでも 挫けない強さを
歩いて行けるように どうか力を
守れるように

帰る場所が在るんだと
歌う唄は途切れない
待っていてくれる人が居る
私は信じて生きていく

夕日が背中を照らす
この路があなたに続くように

夕日が背中を照らす
この路があなたに続くように
いつの日か あなたに逢えるように




私が家族で暮らしていた、育ったマンションの近くの風景を描写しています。
今でもなぜかその家を夢で見ます。今はもう二度と戻れないもの。
私も歩いて行けばいつか、私の行きたかった場所へ辿り着けるんでしょうか。
楽曲はいつでも、心許無い私の心情を照らしています。
RECでは何度も何テイクも録り直し、歌に感情がこもったテイクになりました。

【「バスルームの人魚」先行リリース版特典 全曲セルフライナーノーツより抜粋】

野坂ひかり『バスルームの人魚』特設サイト
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