あなたの腕の中で

全てを捨てて
前に進まなきゃ行けないと思った
このままじゃ重過ぎて
海に沈んでしまうから

目を閉じれば
あなたが手を握ってくれる気がして
私は幸せだと 何度も言い聞かせて

瞳に映る空や 満月や 夕焼けの中で
あなたを想った ただ 揺られながら

あなたが歌うお守りも
世界では役に立たない
でも私は ひどくあなたに守られていた

目が覚めても 眠っていても
あなたの夢を見ていた
胸の中には いつもあなたが居たのよ

寄せては返す波や 知らない街の夜の中で
あなたを想った ただ 揺られながら

涙 枯れ果てるまで 泣いて 泣いて 泣いて
それでもまだ 足りなくて
命を懸け 求める

全ての光と影の中で 四季の色の中で
あなたを想った ただ 揺られながら

本当は あなたが傍に居れば
何も要らなかった
それだけで 良かったの

私はいつだって あなたの腕の中に居た




この曲はあんまりライブでも歌っていない曲かもしれません。
本当に、二十代までの私の人生だったことを表している曲だと思います。
私はずっと、あなたの腕の中に“居た”んです。
まるで予言みたいに、未来でその意味が解る瞬間が来る…ほんと、歌の言ってることは末恐ろしいです。

【「バスルームの人魚」先行リリース版特典 全曲セルフライナーノーツより抜粋】

野坂ひかり『バスルームの人魚』特設サイト
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