人魚姫

胸に十字架 握りしめて
あの頃 祈り続けた事
どうか 明日 生きていられますように

水のように 時間は流れ
大人になって 自由になれば
好きな場所に 泳いで行けるの
海の上まででも

深い音色に 虜にされて
我を忘れて 途方に暮れた
誰も私とあなたの恋を
引き離す事は出来ないの

さよならを決めたのは
あなたを守りたかったから
それなのに どうして 胸は痛むのだろう
痛むのだろう

ずっと 一緒に居られたなら
ずっと 眠っていられたなら
悪い夢を見てたのかしら
そっと 微笑った

あなたが私のものになり
私があなたのものならば
二人淋しく ナイフのような言葉で
傷付け合わなかったの

さよならを言わなくちゃ
あなたが救われるのなら
泡になって消えても良いよ
恋は 愛しいの

さよなら 人魚姫
雪のように 海に舞う
満たされる答えは無くて
けれど 求めてやまない

何度願うだろう
何度祈り続けるのだろう
これがきっと最後の恋と 性懲りも無く

溺れては歌う 人魚姫の恋に




今回の収録曲の中では、一番初期の頃に書いた楽曲です。
念願の波の音のオーシャンドラムを入れられて嬉しかったです。
歌詞に出て来る「十字架」は、実際に私が高校生だった時にずっと身に付けていた物を、今回ジャケット写真撮影のスタジオでも使用しました。
誰かに向けて書いた曲でも、絶対に自分自身にも当てはまる曲になってしまうから、不思議です。

【「バスルームの人魚」先行リリース版特典 全曲セルフライナーノーツより抜粋】

野坂ひかり『バスルームの人魚』特設サイト
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